美容師との相性|ベリーショートに躊躇は要らない
今日美容室に行ってきた。
先月予約したところ、担当してくれていた人が辞めてしまったそうで他の人にお願いする事にしたが、予約当日にその人がコロナの濃厚接触者になったと連絡があり、大事をとって1ヶ月間隔をあけての今日だった。
担当者が辞めていた事もショックだったし、コロナにも怯える事になって正直その美容室に行きたいという気は失せていたが、また一から新たな美容室を開拓する方がひたすらしんどかったので結局同じところに行く事にした。
新しい美容師に切ってもらって、最終的には悪くない仕上がりになったが思うところがあり、もんにゃりした気分で帰ってきた。
新旧美容師の接客スタイルを通して自分のこだわりみたいなものが見えてきたので書き残しておく。
結論を言うと、こちらがベリーショートを希望する時は躊躇せずにバッツリいってくれ!こちらの様子を伺うな!己を信じ、己のスタイルを見せてくれ!です。
まじで超個人的好みの問題で多くの人にはどうでもいい話なので読まなくて良いです。
地元に住んでいた時は同じ美容師に10年間切ってもらっていたので、希望の髪型やカラーもすんなり理解してもらえて、おまかせでも良いくらいの関係性だった。
地方の田舎に嫁いできてもしばらくは地元の美容室まで高速に乗って通っていたが、コロナ禍になりとうとう近場で新たな美容室を見つけざるを得なくなった。
美容室を探すのに難儀するのは、私がベリーショートを希望するためだ。
田舎町では都会ほど美容室が多くなく、気になったお店のホームページやホットペッパーを見てみてもゆるふわロングの写真ばかり。
たまにあるショートカットの写真はなんだか垢抜けない…(個人の感想です)。
なんとか良さそうなお店を見つけ、通いだしたのは去年の今ごろ。
美容室さがしが難航していた上にその頃はいろいろあってメンタルが弱り引きこもっていたため、おそらく半年以上は伸ばしっぱなしのボサボサ髪だった。
幸い最初に担当してくれた方は希望通りにカットしてくれて、久しぶりにベリーショートの自分に会えてすごく気持ちよく帰ることができた。
それからその美容室に通う事にしたが、まめな性格ではない出不精の私なので次に行くまでに4、5ヶ月空いてしまう。
結果その方が辞めてしまうまで3回しか切ってもらえなかった。
そして今回、はじめての担当者。
一応電話で予約する時は「ベリーショートが得意な方で」と希望を言って、今日のカットの前に前回切ってもらった頃の自分の写真ともう少し短めの時の自分の写真を見せてイメージを伝えた。
自分の希望としては耳周りと襟足をかなりすっきりさせて、前髪も短めで。
写真の雰囲気で、あとは美容師さんの塩梅でバランス良くやって下さい。
担当者は後ろをどうするか聞いてきた。
たしかに写真には後ろ姿のものがなかった。
襟足刈り上げる感じであとは任せます。
と言ったがあまり伝わってない様子。
担当者はどこまで刈り上げてどのくらい上のボリュームを残すか希望を聞きたいみたいだったが、私としてはそこまで細かいこだわりはなく、美容師さんがベストだと思うバランスで切ってもらった方がいい仕上がりになるだろうと思っているのでなんだか話がギクシャクしてしまう。
なんとなく話が伝わった感じでカットスタート。
めっちゃ短くなる事は分かっているのでバツバツ切り進めて欲しいのだが、なんだか全体的に重みを残したまま少しずつ切り進めていくタイプのようだ。
普段の私はのんびりマイペースな性格だが、なぜかヘアカットの時はせっかちな気分になる。
心の中では(どんどんいけ!躊躇すな!)と思いながら、辛抱して終わるのを待つ。
途中カラーも入りつつ、最終前髪のカット。
ここも長めに残して置いて少しずつ短くしていくのかな。
と思っていたら、希望より長めの状態で手が止まった。
「今の段階で、どうですか…?」と聞かれたので、即座に「もっと短くて良いです」と答えた。
担当者は「もっとですか…?」と少し不安そうだ。
私ももっと短くという気持ちだけはあるが、どう切ったら希望通りになるかはプロじゃないのでわからない。
どう伝えたら良いか分からないながら希望を伝える私と、明らかに迷いながら切り進める担当者…。
というか、写真見せましたよね…?伝わらんか…?というもどかしい気持ちで見守り、仕上げてもらった。
担当者は「普段ここまで切らせてもらう事あんまり無いので、楽しいです」と言っていたけど、本当だろうか?
仕上がりは全体的なバランスが良く、希望通りとはいかないまでもしっかり仕事をしてもらえたと思う。
しかしなんだかどっと疲れた。
地元の美容師や最初の担当者の時はうまく行っていたやりとりが、今回ギクシャクしてしまったのは何故だろう?
家に帰りながら考えた。
多分私は、美容師からの提案を待っている。
「ベリーショート」「短めで」という希望はあるが、美容師自身の「こういう感じにしましょうか」「ここを短くしちゃうとへんになる」「こうした方がかわいい」といったプロの意見を信じている。
なので細かい長さやバランスを私に委ねられると途端に困ってしまって、説明しようにも難しくなってしまう。
中学生の時に初めて行った美容室で前髪の長さを聞かれて答えられず、前髪だけ切ってもらわずに帰ったのを思い出した。
多分今回の美容師さんは客の意見を尊重して要望をしっかり聞き入れてくれるタイプなのだろう。
希望通りにならずにクレームを入れられる事もあるだろうから、慎重になるのもわかる。
しかし私は、ざっくり希望を伝えたあとは美容師さん自身がベストだと思うスタイルに仕上げてくれれば良くて、さらに出来上がったものが私の希望に合致していたら最高!という性格みたいだ。
という事で、今回の美容師さんとの相性は、あまり良くないのかもしれない。
いやもしかしたら今回ここまで切っても良いと分かってもらった事で、次回はもっとスムーズに進むかもしれない。
また新たな美容室探しを始めるかもしれないけど、結局めんどくさくなってこの美容室にする気がする。
あー分からないことばかり。
でも今回自分のこだわりというか性格が分かったのは、少しだけ良かったかな。